3年半で、やっとたどり着いたサーフィンの入り口。
波に乗れれば人生の波にも乗れると思ってるが、パドルと人生は見事にリンクする。
◯初期|闇の3年
・サーフィンで起きていたこと
何が正解かわからず、情報だけが増えていった。
回数は入っているのに進んでいる実感がなく、昨日と今日が同じだった。
体はあちこち痛くなり、痛む場所が変わっていくことで、少しずつ進化している気もしていた。
なりたい未来を夢見ていたから、楽しいは楽しかった。
ただ、体はまったく痩せなかった。
今思えば、体を全然使えていなかった。
楽しくも、気持ちよくもやれていない。
ウキウキしていないから、魂が乗っていなかった。
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・人生も同じ|初期
人生でも、正解がわからず、情報ばかり集めてしまう時期があった。
そもそも正解はなかった。
頑張っているのに手応えがなく、昨日と今日が同じに感じる。
それでも何かが変わっている気がして、踏みとどまっていた。
今思えば、「ちゃんと生きているつもり」だったかもしれない。
体も心も、本当には使えていなかった。
楽しくも、気持ちよくもなく、ウキウキしていなかった。
だから、魂がまだ乗っていない。
でもこの時期があったからこそ、
今の感覚が、研ぎ澄まされる。
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◯中期|半年
・サーフィンで起きていたこと
腕や手先じゃなく、姿勢や体の使い方が大事なんじゃないかと思い始めた。
師匠の言葉で、「ティップスじゃない。幹を見ろ」という一言が強く刺さった。
カッコいいサーフィンに必要なのは、体の動かし方以前に、
ポジションや波の選び方という、もっと上位の要素だということ。
そして、サーフィンがうまくなるためには、海に入っていない時間のほうが圧倒的に大事なんじゃないかと思い始めた。
体型や食事を見直し、バランスボールで体と向き合う時間が増えていった。
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・人生も同じ|中期
人生は特にそうだと感じる。
スマホを見て首が下を向き、気づけば何でもティップスばかり気にしてしまっている。
そのたびに、ハッとする。固くなってる。
英会話で言えば、フレーズをいくつ覚えたかより、
英語で考え、英語に触れる時間を、どれだけ日常の中に持てているか。
英会話のレッスン以外の時間が勝負だ。
たぶんなんでも同じだ。
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◯後期|2カ月
・サーフィンで起きていたこと
腹から動く感覚が、はっきりしてきた。
腹スタートで、背中から肩、腕へと自然につながっていく。
パドリングが「頑張るもの」から、「気持ちいいもの」に変わった。
動力は「快」だった。
気持ちよさを追求することそのものが、推進力になっていた。
そして、ついに体が変わりはじめた。
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・人生も同じ|後期
人生でも、「頑張ること」が動力だと思っているうちは、どこかで苦しくなる。
でも本当は、動力は「快」だった。
しっくりくる、気持ちいい、自然に前に出る。
それを大事にし始めると、
無理に努力している感覚は消えて、いつのまにか、続いている。夢中で続けるは最強のやつ。
そしてある日、ふと気づく。
体も、人生も、人との関わりも変わりはじめている。
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◯現在|体はついてくる/ライディングもついてくる(確信)
・サーフィンで起きていること
パドリングに完成はないが、
快を動力にするという、おれの基本の軌道には乗れたと思う。
入り口に立ったから、ここからは毎日ブラッシュアップしていく。
ライディングは、まだ全然だ。
ただ、この先に、夢見た未来があることは知っている。
パドルの先にライディングがある。
つながっているはずだ。
ついてくるって、知っている。
やっと、入り口にこれた。
今までも楽しかった。
でも、これで入り口なら、
この先はいったい、どれだけ楽しいんだろうか。
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・人生も同じ|本締め
人生にも、完成はない。
でも、自分の動力だ、活力だと感じられるものに出会うことはある。
それが、そのまま軌道になる。
サーフィンでは、おれの動力は「快」だった。
頑張ることでも、正しさでもなく、
気持ちよさが、そのまま推進力になっていた。
だから、人生でも同じだ。
おれの軸は、「快」。
欲しいものは、取りにいかない。
おれの魂が快でいる方へ進めば、
欲しいものは、あとからついてくる。
今までも、人生は楽しかった。
でも、これで入り口なら、
この先はいったい、どれだけ楽しいんだろうか。
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ちょっと胸が熱くなって、湧いてきたのは、
こんな生を生きていることへの感謝だった。
おやじとお母さん
ありがとう。

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